
コラム
.accde(.mde)しか残っていないときにできること
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.accde と .mde は、「中身を直せない形」のファイル
Access のツールを配るとき、作った人が .accde という形式で保存することがあります。古い .mdb 形式では、同じ役割のファイルが .mde です。
この形式で保存すると、VBA のプログラムはコンピューターが実行する形に変換され、人が読める元のコード(ソースコード)は取り除かれます。ツールはそのまま動き、データの入力や帳票の印刷もできます。ただし、中身を直すことはできません。
直すときは、元の .accdb(または .mdb)を直して、もう一度 .accde に保存し直す。Microsoft は、そのために元のファイルを保管しておくよう案内しています。
ところが実際には、元のファイルが見つからず、.accde だけが残っていることがあります。この記事では、その場合に何ができるかを整理します。
できること、できないこと
| 対象 | .accde(.mde)から | 補足 |
|---|---|---|
| テーブル(データ) | 取り出せる | 新しい .accdb に取り込める |
| クエリ・マクロ | 取り出せる | 新しい .accdb に取り込める |
| フォーム・レポートの設計 | 取り出せない | 変更も、新しく作ることもできない |
| VBA のコード | 取り出せない | ファイルに残っていない |
| 参照設定 | 変えられない | ほかのライブラリへの参照を足したり外したりできない |
テーブルのデータは、多くの場合取り出せます。一方、画面や帳票の作りと、VBA に書かれた業務のルールは、ファイルからは戻せません。
先に知っておきたい注意点
32 ビット版と 64 ビット版をまたいで使えない
32 ビット版の Office で作った .accde(.mde)は、64 ビット版では動きません。逆も同じです。64 ビット版で使うには、元のファイルから作り直す(コンパイルし直す)必要があります。
Microsoft 365 は、特に選ばなければ 64 ビット版が入ります。PC の入れ替えをきっかけに、急に開けなくなることがあるのはこのためです。
古い .mde は、新しい版に変換できない
.mde は、新しい版の Access で変換することができません。Microsoft の Access 2007 の資料では、.mde を新しい形式にするには、元の .mdb を探して変換するよう案内しています。
パスワードが設定されていることがある
暗号化された .accdb から作った .accde は、開くたびにパスワードが必要です。パスワードが分からないと、開くことができません。
進め方
1. 元のファイルを、もう一度探す
まず、元の .accdb(.mdb)がどこかに残っていないかを探します。
- 古いバックアップや、以前のサーバー
- 作った人が使っていた PC
- 外部の会社が作った場合は、その会社
元のファイルが見つかれば、選べる進め方が大きく広がります。
2. 今あるファイルのバックアップを取る
.accde と、データの入ったファイルをコピーし、そこから開けるかを確かめます。作業はコピーで行います。
3. データの置き場所を確かめる
Microsoft は、.accde は画面だけを入れたファイル(フロントエンド)に向いていると案内しています。ツールがこの形に分けられていれば、データは別のファイル(バックエンド)に入っています。そのファイルが .accdb のまま残っていれば、テーブルはそちらにあります。
ファイルの分け方については、共有フォルダの記事で説明しています。
4. 動きを記録する
コードが無いなら、ツールの「動き」を手がかりに作り直します。
- 画面ごとに、何を入力し、どのボタンを押すと何が起きるか
- 帳票ごとに、どのデータがどう並び、どう合計されるか
- 実際の出力(帳票の PDF、書き出した Excel など)の見本
- 使っている人が知っている、例外の扱い
実際の出力の見本は、作り直したあとに同じ結果になるかを確かめるときにも使います。
5. 外部の会社が作ったツールなら、契約を確かめる
外部の会社や個人に作ってもらったツールなら、契約書を確かめてください。元のファイルの受け渡しや、作り直してよいかが、どう決められているかを見ます。分からないときは、作った会社に問い合わせます。
直すか、作り直すか
元のファイルが見つからない場合、今の .accde を直して使い続けることはできません。進め方は、Web に移すか、既製サービスに置き換えるかのどちらかになることが多くなります。どちらが合うかは、直すか Web に移すかの判断表を参考にしてください。
どこまで分かるか、何を作り直すかは、ファイルと使われ方を確かめないと決められません。この記事も、取り出せることをお約束するものではありません。
まずは、診断で目安を確かめる
「無料Web診断(Access版)」には、元のファイルや資料が残っているかを選ぶ質問があります。.accde(.mde)しかない場合も、それを踏まえた目安が分かります。
ご希望の方は、30分の無料オンライン相談もご利用いただけます。無理な営業はいたしません。
出典
- Microsoft サポート「Hide VBA code from users」(新しいタブで開きます)https://support.microsoft.com/en-us/office/hide-vba-code-from-users-ce6ab610-af07-4008-91e0-1ef1b796ff18
- Microsoft サポート「Deploy an Access application」(新しいタブで開きます)https://support.microsoft.com/en-us/access/deploy-an-access-application
- Microsoft Learn「Preparing Your Access 2003 Database for Deployment, Part 2」(新しいタブで開きます)https://learn.microsoft.com/en-us/previous-versions/office/developer/office-2003/aa662934(v=office.11)
- Microsoft Learn「Migration considerations for Access 2007」(新しいタブで開きます)https://learn.microsoft.com/en-us/previous-versions/office/office-2007-resource-kit/cc178973(v=office.12)
- Microsoft サポート「Choose between the 64-bit or 32-bit version of Office」(新しいタブで開きます)https://support.microsoft.com/en-us/office/choose-between-the-64-bit-or-32-bit-version-of-office-2dee7807-8f95-4d0c-b5fe-6c6f49b8d261
.mde についての説明は、Microsoft の Access 2003 と Access 2007 の古い技術資料によります。
(2026年10月時点の情報です)
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